第1章
アンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼス
グランマ・モーゼスのほとんどの作品は、ニューヨーク州とヴァーモント州にまたがる田園とその土地の人々の日常を描いたものです。モーゼスは、生涯を通じて暮らし、愛した身近な風景を変わることなく描き続けました。第1章ではモーゼスと縁のある場所や人生の転機となった作品、また絵画を始める前から得意とした刺繍絵などにより、グランマ・モーゼスの人物像を紹介します。
わたしはアンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼス。
All copyrights ©2020, Grandma Moses Properties Co.,NY
第2章
仕事と幸せ
モーゼスの絵は、当時の人々が自力でやらなければならなかった様々なことを教えてくれます。キルトや石鹸、ロウソク作り、作物の収穫など。こういった活動の多くに人々の集いが伴いました。つまり仕事とは、仲間意識を育む楽しい機会でもあったのです。こうした精神は、結婚式や引越しを手伝うといった地域の行事にも現れます。第2章ではモーゼスが描く家族や村の人々との素朴な日常の暮らしを紹介します。
どんな...
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第3章
季節ごとのお祝い
モーゼスは農場の暮らしについて、“毎日ほとんど変化がないけれど、季節だけは移ろう”と語っています。だからこそ、村の人々はそうした季節の微妙な変化を大切にし、そして季節ごとの特別な行事がありました。春の訪れの予兆として楓(かえで)の樹液がめぐり始める2月には、樹液からメープル・シロップと砂糖を作るシュガリング・オフ。夏にはピクニック。晩夏から初秋にかけてはアップル・バター作り。そして秋と冬にはハロウィーンやサンクスギビング、クリスマスと続くのです。
女たち...
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第4章
美しき世界
グランマ・モーゼスの絵で最も大切なテーマは、自然の変わらぬ美しさです。自然は過酷な仕打ちをすることもある、けれども人間が理解と敬意をもって自然と接するならば恵みを与えてくれる存在だと、農婦だったモーゼスは知っていました。自然は穏やかで平穏な時も、混乱と脅威と化す時もある。モーゼスは自然の静と動、そのどちらにも敬意を表し、そして目の前に映る風景をとらえました。第4章では自然を主題にした作品を紹介します。そして、100歳で描き絶筆となった《虹》もご覧いただきます。
湿気の...
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愛用品
今回、画家グランマ・モーゼスが描いた作品だけでなく、彼女のお気に入りや手作りのものなど、モーゼスおばあさんのプライベートを垣間見ることができる品々のほか、モーゼスの偉業や当時の影響力を示す資料など約50点を併せて展示します。特に、モーゼスが絵の制作時に実際に使っていたテーブルは、これまでアメリカ国外に出品されたことがない貴重な品で、両脇の支えの板にはモーゼスにより風景画がほどこされています。
  • 01

    《絵を描くための作業テーブル》ベニントン美術館蔵
    ©2020, Grandma Moses Properties Co., NY

  • 02

    《手作りのキルト》ベニントン美術館蔵 203×180cm

  • 03

    《孫娘のために作った人形》ベニントン美術館蔵
    (ゾイン・コロセウスとフランセス・ルドゥウィグによる寄贈)

  • 04

    《雑誌『タイム』1953年12月28日》個人蔵
    (ギャラリー・セント・エティエンヌ、ニューヨーク寄託)

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